公認心理師試験 おバカな応援ブログ

心理検査や理論、心理療法など、おバカなマンガとダジャレで覚えるためのブログです

M-CHAT 一寸法師の休日

今回はM-CHATです。

M-CHATは乳幼児の自閉症スクリーニング検査です。自閉症は早期発見と保護者の「気持ちの割り切り」が必要です。

下のマンガは一寸法師が梅を見ながらお椀のお風呂に入ってお茶を飲んでいる所なんですが、「一寸法師に見えない」と言われてしまいました。お椀のお風呂というと鬼太郎のお父さんを思い出しますね。

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うーん、やっぱり一寸法師には見えないかな。

一寸法師がお椀のお風呂に入って梅を見ながらお茶を飲みます。朝風呂、いいですね。「うめー」と言っているわけではないのですが、そこにひよこが来て、なにやらピヨピヨ鳴いています。

まず、梅とお茶で、うめチャット→M-CHATと覚えましょう。ひどいかな?

あさ→AS どう?→D というわけでASDのスクリーニングです。

ひよこが鳴いて ピヨ→1歳4ヶ月 から 風呂→2歳6ヶ月 これが適用年齢です。

非常に短いですね。乳幼児に特化しているのですね。

参考書には16ヶ月から30ヶ月と書かれているものが多いですが、それだと16歳から30歳までと勘違いしそうなので変換しました。

しかし、自閉症の検査はうんざりするほど多いですね。

PVT-R 絵画語い発達検査

4コマの絵の中から検査者が言った言葉にふさわしい絵を指ささせます。子どもの言葉の理解を見る検査です。言葉や知的発達の遅れ、LD(学習障害)などの早期発見を目的としています。

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しょうもないマンガについての解説をします。まず、全体が4コママンガになっています。4コマの絵を思い出してください。適用年齢はSUN3歳から小学校卒業(12歳の3月)までとなっています。つまり、この検査は3歳から小学校卒業までなのですね。

1~3コマ目まで両側がフィルムのようになっています。VTRのイメージです。PVT-Rとからめておぼえてください。(実際はVTRはこういうフィルム使いませんが・・・)

あと、検査でVが出てくるものは Vocabularyつまり言語と関係がある検査だと見当をつけるといいと思います。

K-ABC Ⅱ

新版K式とよく間違われるK-ABC2です。

子どもの学習の困難さの把握とその援助という観点からよく考えられている検査だと思います。教育現場にいる者としてはもっと広まってほしいなあと常々感じています。

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さて、ひどいマンガについて解説します。

上の女の子の名前はルリアちゃん。かわいい名前でしょ。実際はルリアはロシアの神経学者の先生のお名前です。彼の唱えた理論がルリア理論です。一方18歳の兄貴がHな本を読んでニヤニヤしていますが、その脇で犬がおしっこをしています。シーエイチシーというわけです。これは、Cattell-Horn-Carroll理論を表しています。

K-ABC2の特長の1つは、子どもに対して行った下位検査を組み合わせて、ルリア理論による領域の分類と、CHC理論に基づく領域の分類の2種類で結果を分析できることです。

まずこれがルリア理論に基づいた分類(カウフマンモデル)です。

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継次処理と同時処理が特長ですね。習得尺度は教育現場にマッチしたものだと思います。

次にCHC理論に基づいた分析です。

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こちらはちょっとWISCと近いかもしれません。

 

適用年齢は、「ジロ」と言うことでちょっと苦しいですが2歳6ヶ月と覚えてください。WWPSIも2歳6ヶ月からと一致していますが、知能を調べようとするとその辺が限度なのかもしれません。他にも2歳6ヶ月始まりの検査があります。上限はスケベな兄貴の18歳までです。

作ったのは「買う」のが「不満」なカウフマン夫妻です。

新版K式発達検査

今回は、新版K式です。Kが京都であることはよく知られていますね。このK、よく「K-ABC」と間違える人がいます。気をつけてくださいね。

さて、下のマンガですが、めちゃくちゃなサッカーの様子です。真ん中の人は黒服、そう、審判です。審判K式というわけです。f:id:dematan:20210302223025j:plain

新版K式の1つの特長は、適応年齢が非常に幅広いことです。0歳3ヶ月から成人まで。理論上はおじいさんまでできるのです。(やらないでしょうけど)このマンガの中でもいろんな年齢の人がいます。検査する領域としては、3つを押さえましょう。

1つめは、おじいさんが曲がった腰で、つらい姿勢で運動していますね。「姿勢-運動」領域です。2つめは右下で幼児が「サッカー」と言えずに「しゃっか」とさかんに言っています。「言語-社会」領域です。ちょっと苦しいですが、「しゃっかー」→「社会」と覚えてください。最後は右上、「誰が敵か味方かわかんねー」敵→適応、わかんねー→認知つまり「適応-認知」と覚えましょう。

新版K式は検査の順番が決まってなくて、検査者と被験者の関係、雰囲気と流れで入りやすい検査から始めるというものだそうです。なんかユニークですね。

 

ところで、公認心理師と関係ない話ですが、今のサッカーのユニフォームって、あんまりえり付きって見ませんね。

遠城寺式乳幼児分析的発達検査表 津守式乳幼児精神発達診断検査

 遠城寺式と津守稲毛式発達検査の2つはごっちゃになりやすいです。両方とも乳幼児を対象とする発達診断検査です。発達の遅れや知的障害などを早期に発見するためのものです。どちらも日本人が開発したもので、どっちがどっちかこんがらがりやすいです。

 2つの大きな違いは対象年齢と結果の表し方です。

 遠城寺式

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 当然のごとくと言いますか・・・あんちょこにと言いますか、お寺が燃えています。

炎上・・・寺です。逃げてきた人が、「オラー。死なんぞ。」といってます。しなんぞで47と考え、0歳から4歳7ヶ月というわけです。ずいぶん半端ですね。一部の資料には4歳8ヶ月となっています。それにしても適用年齢が短いですね。結果は折れ線グラフにして発達の経過がわかるように表すそうです。

 

津守稲毛式

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 こちらは幼児がなにやら絵を描いています。ウルトラセブンの顔の形を書いています。ウルトラセブンということで、0歳から7歳までを表します。うるとらせぶんの「つもり」です。お母さんに聞いてますが、母親への聞き取りによるものです。結果は「発達輪郭」という独特のもので表します。見たことはないのですが、レーダーチャートのようなものなのでしょうか。

 

 評価する領域についても覚えた方がいいのかもしれませんが、両方とも結構似ています。新版K式も含めて表にしてみるとわかりやすいかもしれません。

デンバー式発達スクリーニング検査 乳幼児発達スケール(KIDS)

 ここでは発達検査等をいくつかダジャレマンガにしたものを紹介します。f:id:dematan:20210228213727j:plain

 

  乳幼児発達スケールは0歳から6歳までの乳幼児の発達を見る母親記入式の検査です。乳幼児検診や育児相談などで発達の遅れなどをチェックします。デンバー式スクリーニングも同様で、発達の様子をチェックし、発達障害や発達の遅れの可能性を早期に見つけようとするものです。

 絵は、検査の名前と適用年齢を覚えるためのものです。幼児(KID)が「ボクちゃんロックやるから聞いてね。」と言ってます。ロックは「6」つまり6歳までです。「聞いてね」は聞き取り式です。隣のデンバースクリーニングの方は、ジョンデンバーのまねをしています。めがねが「0」と「6」になっています。両方とも0歳から6歳までとなっています。セットで覚えると覚えやすいですね。

 なお、知らない人が多いと思いますが、ジョンデンバーは、アメリカのシンガーソングライターで1970年代はアメリカばかりでなく日本でもものすごく人気がありました。まん丸めがねがトレードマーク。若い人はみんな知らないよね!

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みんな結構知ってる「カントリーロード」は彼の大ヒット曲。53歳の若さで飛行機事故で亡くなってしまいました。

 

 このブログは公認心理師対策参考書の赤本を参考にしながら書いていますが、赤本には適用年齢が「0歳1ヶ月から6歳11ヶ月」となっています。しかし11ヶ月は覚えるのに無視しましょう。6歳までと覚えればそれでいいのです。だって、12ヶ月になったら7歳なのですから。覚えるのは6ヶ月とか半端なものだけでいいはずです。

ついでに言うなら0歳1ヶ月も覚えなくていいんじゃないかなと思います。0ヶ月じゃ検査する意味ないでしょ。